マクラーレンのチームオーダー、ピアストリとノリスの争いを制限した理由とは?/F1オーストラリアGP

マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、オーストラリアGPでのチームオーダーに関する批判に対し、当時の状況には複数の不確定要素があったことを強調し、チームの決定を擁護しました。レース序盤、地元ヒーローであるオスカー・ピアストリがチームメイトのランド・ノリスに迫る展開を見せたものの、30周目にチームから「ポジションをキープ」するよう指示が出され、ピアストリは攻撃を控えることとなりました。
ピアストリは、24周目から28周目にかけてファステストラップを連発し、ノリスとの差を0.7秒まで縮めるなど、トップ争いへの準備を整えていました。しかし、チームオーダーにより彼は前進を許されず、32周目にはターン6でミスを犯してさらに後れを取りました。その後、ようやく「自由に戦ってよい」と告げられたものの、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のクラッシュによるセーフティカーの導入で、ピアストリが逆転する機会は失われました。
ステラ代表によれば、この判断にはいくつかの要因が絡んでいたといいます。「我々は周回遅れの車両を追い越す必要があり、コースコンディションもまだ不安定でした。さらに、天候予報が不透明だったため、状況が明確になるまでリスクを回避することにしました」と説明しました。その後、チームは天候評価が完了した段階で再び争いを許可したとしています。
ピアストリ自身は特に反発せず、「今日の状況は極端で、ドライラインは非常に限られており、雨の可能性もありました」とコメント。また、「チームと話し合って考えを理解したい」と述べ、冷静な姿勢を見せました。
今回の一件は、チーム戦略と個々の競争心が交錯する中で、安全性や結果を最優先にするマクラーレンの方針を示すものとなりました。果たして次戦以降、同じような状況が起こった際の対応はどうなるのか注目されます。

