「ビッグバン」中谷潤人、メキシカンの無敗記録を粉砕!米メディアも絶賛「井上尚弥でさえ倒せない?」

プロボクシングWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27、M.T)が24日、有明アリーナで行われた同級6位ダビド・クエジャル(23、メキシコ)に3回TKO勝利を収め、その圧倒的な強さを再び証明した。キャリア29戦目で初めてダウンを喫し、ノックアウトされたクエジャルに対し、中谷は完璧な戦略と左ストレートの切れ味で「ビッグバン」と称される新愛称にふさわしいフィニッシュを見せた。
試合は序盤からクエジャルの積極的な攻撃に対し、中谷が冷静かつ的確にカウンターを放つ展開。まず左右のボディブローで相手のガードを下げさせ、そこへ左フックから伸びのあるストレートを繰り出し、クエジャルを初ダウンに追い込んだ。さらに立ち上がったクエジャルに左ストレートを叩き込み、鼻から流血させながら完全に動きを封じた。わずか3ラウンドでの圧勝劇に、観客1万2000人は息を呑むほどだった。
この試合後、多くの米メディアが中谷の強さを絶賛。「ザ・リング」誌はパウンド・フォー・パウンドランキングで9位にランクインしている中谷について、「彼の左ストレートは階級最強の武器であり、クエジャルを簡単に追い詰めた」と報じた。また、共同プロモーターであるトップランク社の副社長カール・モレッティ氏は、「中谷はスーパーバンタム級やフェザー級でもチャンピオンになれる可能性がある」と、さらなる飛躍を予測。一方で、「ボクシングニュース24/7」は「誰が中谷を倒せるだろうか?おそらく誰もいない。もしかしたら井上尚弥でさえもできないかもしれない」と衝撃的な評価を下した。
しかし、中谷の強さゆえにマッチメイクには難題が続いている。今回の試合前にも、WBC同級1位の“レジェンド”ファン・フランシスコ・エストラーダとの対戦オファーを打診したが、即座に断られたという。エストラーダはフライ級、スーパーフライ級で統一チャンピオンとなった実績を持つメキシコのスターだが、昨年王座から転落した影響もあり、リスクを避ける意向が強いようだ。
そんな中、勇気を持って名乗り出たのがIBF世界バンタム級王者の西田凌佑(28、六島)。試合後のリング上で中谷と対面し、「自分はずっと中谷選手とやりたいと思っていた」と熱意を示し、統一戦が約束された。しかし、IBFの指名試合ルールにより、西田は同級3位ホセ・サラス・レイエス(メキシコ)との対戦が義務付けられており、統一戦の実現には障害が残る。もし統一戦が実現すれば、来年予定されている井上尚弥との日本人対決への期待がさらに高まるが、その道のりは険しい。
「強すぎて戦う相手がいない」ジレンマを抱える中谷潤人。果たして彼の次なる挑戦はどこへ向かうのか。その頂点への旅路は、まだ始まったばかりだ。

