巨人の“サンデーマー君”構想と豪華ブルペンが生む新たな戦略

自由契約で楽天から巨人に移籍した田中将大(36)が、オープン戦でのヤクルト戦で2回無失点の好投を見せた。まだストレートの最速は145キロと全盛期ほどの球威はないものの、卓越した投球術で打者を抑え込んだ。阿部慎之助監督(45)は、田中をローテーションの6番手として起用し、特に日曜日の先発枠「サンデーマー君」として活用するプランを考案している。この構想には、巨人が今季新たに獲得した中日の元守護神・ライデル・マルティネスを中心とした厚いブルペン陣が大きく寄与している。
田中の投球内容は、現役時代に先発や抑えで活躍した評論家の池田親興氏も高く評価している。「現在のマー君には150キロのストレートは必要ない」と語る池田氏は、彼の配球とコントロールの巧みさが十分通用すると指摘。実際、試合ではヤクルトの村上宗隆やオスナといった強打者に対し、変化球と低めのストレートを効果的に使い分けて攻略した。また、キャッチャー甲斐拓也との連携も見逃せないポイントだ。旧知の仲である甲斐は、田中に寄り添いながら的確なリードを行い、教科書通りの配球で松本を仕留めるなど、投手を最大限に引き立てる手腕を見せた。
阿部監督の「サンデーマー君」構想には明確な狙いがある。日曜日の試合は翌日がオフとなるため、中継ぎ投手を積極的に投入できるという利点がある。さらに、今季の巨人はマルティネスや大勢、バルドナード、ケラーらを擁する盤石なブルペンを形成しており、田中が5回を投げきれば勝利をほぼ確実なものにできる計算だ。田中自身も「真っ直ぐに関しては押し込めた」と手応えを感じており、阿部監督のプランが成功すればチーム全体にもプラスの相乗効果をもたらす可能性が高い。
田中は日米通算200勝まであと3勝に迫っており、その達成はチームに大きな勢いを与えるだろう。池田氏は、「サンデーマー君」構想が田中の現状の実力を最大限に活かす良策だと評価している。もし計画通り進めば、田中の巨人公式戦デビューは3月30日の開幕第3戦となるヤクルト戦となる見込みだ。巨人の新戦略がシーズンを通してどのような成果を生むのか、注目が集まる。

