田中将大「復活への道」は険しい?オープン戦での投球に異論続出

楽天から自由契約となり、巨人へ加入した田中将大投手(35)が2月24日、ロッテとのオープン戦で先発。1回を無安打無失点に抑え、最速145km/hのストレートを記録するなど、一見順調な結果を残した。翌日のスポーツ紙では「甦る」「魔改造順調」といった見出しが躍り、久保康生巡回投手コーチによる“魔改造”の成果が強調された。しかし、一部の関係者やファンからは厳しい評価も相次ぎ、その復活劇への期待と不安が交錯している。
昨季、日米通算18年目にして初めて未勝利(1試合登板0勝1敗)という不本意な成績に終わった田中。オフには楽天との契約更改でも揉め、自ら自由契約を志願して巨人への移籍を決断した。巨人入団後は、“魔改造”で知られる久保コーチの指導のもと、腕の「縦振り」を意識したフォーム調整を進めてきた。本人も「投げている感覚が全然違う」と好感触を持っていたという。
キャンプ序盤からブルペンでの投球を積極的にこなし、2月17日にはシート打撃にも登板。延べ8人の打者に対し、安打性の当たりはわずか1本に抑えるなど、一定の成果を見せていた。幼馴染の坂本勇人内野手との対決ではショートゴロと四球に終わり、順調さをアピールした。そして迎えたオープン戦初登板では、トップバッターの髙部瑛斗外野手を一塁ゴロエラーで出すも、続くソトを併殺打に仕留め、三者凡退に抑える省エネ投球を見せた。
しかし、この結果に対して異論が噴出している。ベテラン記者の一人は、「シート打撃を見ましたが、巨人の打者は甘いコースでもファールや打ち損ねのゴロが多く見られました。これは打者が差し込まれたのではなく、田中のボールが思ったほど速くなく、タイミングが合わなかったためだと感じます」と指摘。さらに、「オープン戦でも同じ印象を受けました。145km/hを計測したと言われていますが、私にはその速さは感じられませんでした」と続けた。
別の記者も厳しい意見を展開。「かつてのようなキレのある速球を求めるのは酷かもしれませんが、フォームに躍動感はなく、ストレートはお辞儀しているような軌道に見えます。シーズンに入ってもこの程度のスピードとキレでは、昨季同様、勝ち星を挙げるのは難しいのではないかと思います」と警鐘を鳴らした。
確かに、田中の復活への道のりはまだ険しいと言わざるを得ない。かつてメジャーリーグで通用したほどの圧倒的な投球力を再び取り戻すには、さらなる調整と時間が必要だろう。一方で、久保コーチの指導のもとでどこまで成長できるのか、注目が集まるところだ。果たして田中将大は、かつての輝きを取り戻し、巨人のエースとしてチームをけん引することができるのか。今後の行方が注目される。

