琴櫻、初優勝を果たし綱取りに向けた足がかりを作る

令和六年の大相撲は、横綱・照ノ富士が9度目の優勝で幕を開け、千秋楽では琴櫻が21年ぶりとなる大関同士の相星決戦を制し、初優勝を果たしました。この結果、琴櫻は綱取りをかけて挑む来場所に向けて重要な一歩を踏み出しました。
初日、琴櫻は正代に圧迫され、土俵際まで追い詰められましたが、突き落としで辛勝。その後、平戸海を寄り切り、王鵬に押し出されるも黒星を喫するなど、序盤は不安定でした。しかし、琴櫻はその後立て直し、4日目に若隆景を寄り切ると、翌日には宇良を一方的に押し出しました。13日目には隆の勝に攻め込まれながらも、左上手投げで逆転。14日目には大関・大の里を左上手投げで翻弄し、安定した取り組みで最終日を迎えました。
千秋楽、琴櫻は13勝1敗で並んだ大関・豊昇龍と対決。豊昇龍が鋭い突き上げから右回りの上手投げを狙いましたが、仕切り線で右足を滑らせた瞬間、琴櫻はその隙を逃さず叩き込み、初優勝を決めました。
優勝インタビューで琴櫻は、これまで苦しい思いをしたことを振り返り、「しっかり辛抱してやればできるだと実感しました」と述べました。また、先代・琴櫻のように横綱を目指す覚悟を示し、今後の目標として「先代に追いつくこと」を挙げました。
初優勝を果たした琴櫻と、2度目の優勝を逃した豊昇龍は共に綱取りに挑戦することになります。琴櫻は一気に綱取りを決めたいと考えているでしょう。一方、悔しい思いをした豊昇龍も、この結果に甘んじることなく挑戦を続けるはずです。照ノ富士はV10を達成した後に連続休場し、背水の陣で臨むと予想されます。さらに、大関・大の里や尊富士も、来場所の優勝争いに加わる可能性があります。
令和七年の土俵は、どのような展開を見せるのでしょうか。次回の『一月場所』は1月12日(日)~26日(日)、両国国技館で開催され、チケットは12月7日(土)午前10時より一般発売されます。

