DeNAが沖縄キャンプで導入した「秘密兵器」アイ・ピッチで打撃強化 二塁打量産の鍵に

DeNAは今年の沖縄・宜野湾キャンプで、球団史上初となる「ポップ音」を響かせる特殊な打撃練習をスタートさせました。その正体は、高性能打撃マシン「アイ・ピッチ(i Pitch)」と特殊ボール「テーター・ボール(Tater ball)」の組み合わせです。このセットは昨オフに導入されましたが、今回がキャンプでの本格運用の初披露となります。
梅田雅之バイオメカニクスアナリストによると、「アイ・ピッチ」は投手の球筋や変化球を最大160キロ近くまで再現できる最新鋭のマシンです。昨年のキャンプでも同マシンを持ち込んでいましたが、当時は硬式球のみを使用していたため、活用範囲は限られていました。しかし今回は、特殊ボール「テーター・ボール」を併用することで、選手たちが手にストレスを感じることなく硬式球に近い感覚で練習できるようになりました。「デュボドーン、デュボドーン」という独特な打球音が、その効果を物語っています。
このマシンでは、実際に対戦する投手のデータを基に、巨人の大勢や中日の高橋宏斗、広島の大瀬良大地らの球筋や変化球を再現し、打撃練習に活用できます。キャンプ中には東妻純平、森敬斗、度会隆輝、松尾汐恩ら主力選手たちが積極的に活用しており、室内練習場に「ポップ音」が響き渡っています。
森敬斗は「打感(打ったときの手の衝撃)が柔らかいので本当に助かる」とコメント。一方で、牧秀悟は「僕はまだ打ちませんね。打撃フォームをつくる時期なので、そっち優先ですかね」と話しており、選手ごとに異なるアプローチを見せています。
昨季、リーグトップのチーム打率.256を記録したDeNAは、番長政権下で過去4年間連続して「二塁打数」で12球団トップを走るなど、打撃力の向上が目立っています。「二塁打V4」はチーム打撃の象徴とも言える成果です。今季も「アイ・ピッチ」を活用し、さらに技術を磨いた選手たちがどれほどの成績を残せるか注目されています。
「ベイに金棒」と呼ばれる強力打線を目指すDeNAにとって、この「周知の秘密兵器」がどこまで貢献するのか。それが27年ぶりのリーグ制覇へ向けた重要なポイントとなりそうです。

